フィンランド通信 Vol.29

フィンランド通信 Vol.29

北欧フィンランドのクリスマス

伝統的な過ごし方とサンタクロース村

年明けまであと少し。その前に12月の大きなイベントであるクリスマスは日本人にとっても大きなイベントの一つですね。今回はクリスマスの本場、フィンランドの伝統的なクリスマスとその過ごし方についてお話しさせて頂きます。

フィンランドの伝統的なクリスマスと過ごし方

フィンランド式のクリスマス祝典は古くよりクリスマスイヴの正午からスタートするのが一般的です。トゥルクという都市ではクリスマスの平和宣言から始まり、約700年前から絶えることのない伝統となっています。他国と違った点で特徴的と言えば、サウナに入り体を清め、食事を摂るのがフィンランド流です。

食事は特別なものが用意され、親族が集まって行われます。クリスマス料理と言えば、伝統的なハムと、白カブあるいはポテトのグラタンなどが古くから伝わる料理となりますが、近年では七面鳥も並ぶようになりました。デザートには星型のパイ(フィンランド語でヨウルトルットゥ-joulutorttu-)とジンジャークッキー(ヨウルピパリ-joulupipari-)が登場します。ここまで出てきたフィンランド語を見てみると「joulu」という単語が多く登場するのに気が付きましたか?勘の良い方ならお気づきかと思いますが「クリスマス」ということになります。また、重要な要素としてクリスマスツリーの存在があります。ツリーは主に購入したり、森から採って来たりして家の中に運ばれます。ツリーはイヴの朝から様々なオーナメントや電飾で飾られます。そしてクリスマスプレゼントを贈ることも欠かせない伝統です。

もちろん街全体もクリスマスで満たされ、クリスマスマーケットでは手工芸品やお菓子が売られ、演劇やサーカス、音楽が街に響き渡ります。そして一連のクリスマスの祝典におけるもっとも重要なひとときは、クリスマスイヴに墓地を訪れ、先祖や親族、かつての英雄たちへキャンドルを燈すことです。本来のクリスマスは伝統に従い、家族と静かに心を落ち着かせて過ごす時間なのです。

サンタクロース村と仕事

サンタクロース(ヨウルプッキ-joulupukki-)の出身については諸説ありますが、前世紀のはじめに、それまで北極圏に住んでいるとされてきたサンタクロースの家がフィンランドラップランド地方にあるコルバトゥントゥリという山にあるという秘密が明らかにされました。
その情報が世界中に広がる中、クリスマスの秘密を守る為にサンタクロースのお手伝いをする妖精(トンットゥ-tonttuväki-)が世界中の人がサンタに会いに来れる場所を北極圏に作りました。それが「サンタクロース村」です。また北極圏は「通常の時間」と「妖精トンットゥとトナカイ達の魔法の時間」の境界であり、時間の流れが変わるとも言われています。サンタクロースはクリスマスの精神である愛と善意のメッセージを広めることを使命として、村の仕事場で1年中過ごしています。そして彼の元には世界中からたくさんの手紙が届きます。
もちろんこれを読んでいる貴方もサンタクロースに手紙を送ることが出来ますよ。

<サンタクロースの住所>
Joulupukki,Joulupukinpääposti,96930Napapiiri,FINLAND

物語のようにプレゼントを届けてくれるかはわかりませんが、お返事は来るかもしれませんね。

FromMerjaPesu(フィンランドのログハウスメーカー、HuvilaSeppälä社輸出マネージャー)・翻訳/阿部穂乃香(フェニックスホームスタッフ)