フィンランドだより Vol.30

フィンランドだより Vol.30

本場フィンランドのサウナ

スローライフを楽しむフィンランド流サウナ

フィンランド人の日常生活においてとても重要で、フィンランドを語るのに欠かすことのできないものの1つにサウナがあります。それはまさに文化遺産といっても過言ではありません。

約550万人ほどの人々が暮らすフィンランドには、実にサウナが300万ヶ所以上あります。私たちフィンランド人はサウナ文化と共に、時間をかけて豊かに発展した民族なのです。フィンランド人の99%は、平均して少なくとも1週間に1回以上はサウナを訪れます。ちなみに伝統的な「サウナの日」は土曜日とされています。

フィンランドのサウナは、温度80〜110°C、湿度40〜60%にするのが一般的です。サウナ室には、積み上げられた石とそれを温める装置が設置してあり、温められた石に水をかけることで高温の蒸気が発生し、サウナルームに全体広がる仕組みとなっています。

石を温めるための熱源は、木材を燃やすか、電気を使用します。木材を燃やすタイプの中でもスモークサウナはサウナの元祖であり、古くから親しまれているスタイルのサウナです。煙突の無い、小さな通気口のみのサウナ小屋で薪を燃やし、煙を充満させ室内を長い時間をかけて温めます。スモークサウナを堪能できるまでには半日を要するため、今ではスローライフな特別なサウナになりつつあります。

もっと手軽に使用できる電気式の物もあります。主に住居内に設置されたサウナで採用されており、こちらも煙突は必要ありません。電気式のタイプは木材を燃やすタイプに比べ、温める力が弱いですが、家庭用のちいさなサウナなら十分な性能を発揮します。

1960〜1970年代に建設されたアパートには共用サウナがあり、予約や専用時間などはありますが、一般に開放していることもあります。

今日では、住宅の庭にサウナを設置する方が年々増加しています。家族や友達と入るのも良いですが、1人で入るサウナはリラックスができる至福の時間です。美しい夏の晴れた日にはサウナヒーター加熱し始め、テラスに座って鳥の声を聴きながらサウナが温まるのを気長に待ちます。

また、霜のきれいな冬の夕方に雪に覆われた庭をサウナまで歩き、サウナの暖かなスチームを浴びる。暑くなれば外に出て、テラスのベンチでクールダウンし、またサウナに戻る。これを繰り返すのが、サウナの楽しみ方であり、とてもポピュラーなサウナの入り方です。

日本でもサウナは親しまれているようですが、私たちの文化とはまた違った楽しみ方をしているようですね。フィンランドに来る機会があれば、ぜひフィンランドサウナを体験してみてください。

FromTapaniTaipale(フィンランドのログハウスメーカー、HuvilaSeppälä社代表)