コラム Vol.35

コラム Vol.35

ログハウスに使われる木のはなし

木をふんだんに使用するログハウス。その量は一般の木造住宅の3倍以上。一言に木と言っても様々な種類があり、使う樹種によって印象や特徴も色々です。 ログ材に適している樹種や、今後現れる新しい製品について、考えてみましょう。

ログハウスに使われる木の種類

まず、主流となっているフィンランドログハウス。北欧産(主にフィンランド)のパインやスプルースというものが使われています。北欧は、極寒で年間を通して余り陽が当たらない為、木目の詰まった耐久性の高い材が多く、木肌が白いのが特徴です。
パインは日焼けをし、白木の美しい材から年を経る毎に、飴色に変化します。スプルースは逆に日焼けしづらく、長く白木の美しさが保たれる北欧の印象にピッタリの材です。水が浸み込みにくく、水密性の高さもメリットです。最近ではエストニアや中国で加工される安価な材も登場していますが、品質に違いがあります。

国産材では杉・桧が主となります。杉は成長が早く、加工も容易で比較的安価で流通しています。芯の方は赤みがあり、日本家屋などで良く使用されている日本人には馴染みの深い樹種ですね。
桧は昔から高級材とされ、北欧のパインに近い木肌をしています。こちらも水に強く耐久性がある為、人気があります。
現在日本では、林野庁を始めとした国産材普及の方針が法律で制定され、木材業界には追い風となっています。

また、ハンドカットログと呼ばれるカナダ発祥のログハウスには、ダグラスファーやウェスタンレッドシダーという材が使用されます。北米産の樹種は赤身が強いのが特徴で、丸太のまま使用するケースが多いです。
ダグラスファーは皮が厚く、脂(ヤニ)が多い為、加工に手間がかかりますが、非常に強度が高い材です。それに比べ、ウェスタンレッドシダーは加工がしやすく、雨にも強いので人気が高いのですが、高級材として認知されています。

この他にも北米のパインやカラマツなど、多種多様な材がありますので、気になった方は調べてみると楽しいと思います。好みや性格に合わせて樹種を選定しましょう。

今、再び注目を集める木造建築

最後に、近年世界的に注目を集めているCLTという材について、簡単にお話ししたいと思います。 CLT(クロスラミネートティンバー)と呼ばれる製材なのですが、木の繊維方向を互い違いに接着して作られています。
オーストリアで1995年頃に発展し、世界的に使用されている製材です。 大変強度が高く、これを使用した7~10階建ての木造建築が国外ですでに建てられています。今後、30階を超えるプロジェクトが各国で行われ、木材業界でも一番注目を集めているとご説明すれば、すごい材料だなといった事は伝わりますでしょうか。
日本も遅れながらではありますが、国産CLTの開発を急ピッチで進めていて、長崎ハウステンボスの「変なホテル」で使用されたのは有名です。

今、再び注目を集めている木造建築。ログハウスの未来も明るいと感じています。 ログハウスにお住まいの方は、未来を見据えた最先端の方々ですね。